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Oracle TimesTen Replication - TimesTen to TimesTen開発者および管理者ガイド
リリース7.0
E05169-01
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スタンバイ・マスター・データ・ストアの障害からのリカバリ

スタンバイ・マスター・データ・ストアの障害からリカバリするには、次のタスクを実行します。

  1. スタンバイ・マスター・データ・ストアの障害を検出します。
  2. RETURN TWOSAFEサービスが有効になっている場合にスタンバイ・マスター・データ・ストアで障害が発生すると、処理中のトランザクションはアクティブ・マスター・データ・ストアでコミットされなくなり、エラー8170「Receipt or commit acknowledgement not returned in the specified timeout interval」が発生します。このような状況が発生した場合は、localActionパラメータを2(COMMIT)に指定してttRepStateSetプロシージャをコールして、トランザクションを再度コミットします。次に例を示します。
  3. call ttRepSyncSet( null, null, 2);

    commit;

  4. アクティブ・マスター・データ・ストアで、ttRepStateSave('FAILED', 'standby_store', 'host_name')を実行します。
  5. スタンバイ・データ・ストアのレプリケーション・エージェントが自動的に再起動された場合は、レプリケーション・エージェントを停止します。詳細は、「レプリケーション・エージェントの起動および停止」を参照してください。
  6. AUTOREFRESHまたはAWTキャッシュ・グループをレプリケートしている際にキャッシュ・エージェントが自動的に再起動された場合は、キャッシュ・エージェントを停止します。詳細は、『Oracle TimesTen Cache Connect to Oracle開発者および管理者ガイド』のキャッシュ・エージェントの起動と停止に関する説明を参照してください。
  7. 次のいずれかの方法で、スタンバイ・マスター・データ・ストアをリカバリします。
    • スタンバイ・マスター・データ・ストアに接続します。これによって、ローカル・トランザクション・ログからのリカバリがトリガーされます。
    • アクティブ・マスター・データ・ストアからスタンバイ・マスター・データ・ストアを複製します。データ・ストアを複製するには、ttRepAdmin -duplicateユーティリティまたはttRepDuplicateEx C関数のいずれかを使用できます。AUTOREFRESHまたはAWTキャッシュ・グループをレプリケートしている場合は、キャッシュ・グループを保持するために、ttRepAdminで-keepCG -recoveringNodeコマンドライン・オプションを使用する必要があります。
    • スタンバイ・マスター・データ・ストアが停止していた時間、およびアクティブ・マスター・データ・ストアから適用する必要があるトランザクション・ログの量によって、使用するリカバリの方法が決まります。

  8. レプリケーション・エージェント・ポリシーを設定し、レプリケーション・エージェントを起動します。詳細は、「レプリケーション・エージェントの起動および停止」を参照してください。
  9. AUTOREFRESHまたはAWTキャッシュ・グループをレプリケートしている場合は、キャッシュ・エージェントを起動します。詳細は、『Oracle TimesTen Cache Connect to Oracle開発者および管理者ガイド』のキャッシュ・エージェントの起動と停止に関する説明を参照してください。
  10. スタンバイ・マスター・データ・ストアは、アクティブ・マスター・データ・ストアで2つのマスター・データ・ストアの同期が確認された後でSTANDBY状態になります。


    注意: スタンバイ・マスター・データ・ストアがSTANDBY状態になったことは、ttRepStateGetプロシージャを使用して確認できます。